“Daily Word” Echo 資料の解説


1.“Daily Word” Echo とは

 “Daily Word” Echo (DWE) は Dr. Offner が電話回線を通じて毎日提供され始めた英文話題 (Daily Word) に対して視聴者の英文による意見発表の機会を設けたものです。毎週火曜日に流される話題の中で、次号に募集する論題とそれにまつわる解説や話題のヒントが用意され、誰でも投稿できるものでした。その英文は無料で添削されて誌上に公開されるという画期的新企画の小雑誌でした。 B5判2段組み30ページ前後、全て Offner 師手作りによる労作で、印刷実費 \200 で配布されていました。

 創刊号の発行は1982年8月29日で、 “Daily Word” の開始後ちょうど2年目に当たります。それ以来毎年の季刊を重ねて、最終は1998年5月31日発行の60号まで15年間続きました。 54号(14年目)巻末の編集後記によれば、当月現在の Offner 師の小計で参加実員数192人、投稿総数2792点と報じられています。

 この小雑誌を初めて手にしたとき、様々なレベルの日本人学習者が あまりにも流暢な英語でのびのびと自分の意見を述べているのに目を見張ります。日本語の学級だよりの類はよく見かけますが、英語での作品集はあまり見たことがありません。国際コミュニケーションの掛け声の大きな中で、英語教育全体を考え直す大きな視点が一つここにありそうです。

2.この資料について

 この資料は当初整理を担当した者が高齢のため多々の点で未完成のまま取敢えず掲載されています。心ある有志が後を補って下さることを願います。初回作業分は編集委員の筒前省二氏所蔵の現物13点(38, 40, 42, 46, 51〜59号)をお借りして OCR (e-Typist ver. 14) により pdf ファイル化されました。下の「pdf化済資料一覧」の Echo 番号をクリックするとご覧いただけます。 (外部の Adobe Reader に移ります)
 全般的にネット上に公開する許諾を Dr. Offner の逝去の直前に得ることができたのは幸いでした。 “Daily Word” 同様、教育・研究に無償で広く活用されることは師も望まれるところです。


pdf化済資料一覧 (下表の空欄を埋めて頂ける方は技術担当委員までご連絡ください)


Echo番号 発行年月稿数人数提題内容(カッコ内は提題の趣旨・論点解説記事がDW上に掲載された月日)
echo No.38
ファイルサイズが大きすぎてリンク先が表示できない技術的問題を解決すべく検討中。
92/05/31366619baseball, sumo (03/31); credit card (04/07); art (04/17); imperial household in England & Japan (04/21); our environment (04/28); our children (05/05)
echo No.4092/11/2926  chopsticks (09/01);(その他未整理)
echo No.4293/05/30295215Setsubun (02/02); TV programs (02/09); constitution (02/16); soroban (02/23); recycling (03/02); sake (03/09);
echo No.4694/07/30233612 memories of elementary school days (05/29); ko-ban (05/31); drama (06/07); Japanese Buddhism (06/14); hats (06/21); newspapers (06/28)
echo No.5196/01/21214716
echo No.5296/03/31286021
echo No.5396/06/3030  
echo No.5496/09/2934  
echo No.5597/01/1933  
echo No.5697/03/2328  
echo No.5797/08/3127  
echo No.5897/11/30305516
echo No.5998/03/2927 29

その他参考事項

・創刊号 発行:82/08/29、11ページ、27件、10人
・52号末尾に DWE 現況に言及あり
・53, 54,55号末尾に DW 小史あり
・54号(14年目)現在小計:参加実人数 192人、投稿数合計 2792件


3.テキストファイル

 現物を参照するには pdf 画像が便利ですが、諸種の活用にはテキストファイル化が不可欠です。 pdf 側の編集アプリの持つ機能を使ってテキスト化したファイルが「〜p.txt」のように雑誌番号にpを添えた名称で下記のとおり作成されていますが、諸種の原因で誤認識が多く修正整理が必要です。
  
40p.txt   42p.txt   46p.txt   51p.txt   52p.txt   53p.txt 
  54p.txt   55p.txt   56p.txt   57p.txt   58p.txt   59p.txt 


 その際の比較参照材料として e-Typist での認識結果も「〜.txt」として下記が保存してありますが、これも誤認識が多く、しかも原本通り行末の hyphen 分割語を残す変換方式なので両者直接の機械的比較は困難です。全体の体裁を整え、別途スペルチェックまでするには時間がかかり過ぎるので未着手です。
  40.txt   42.txt   46.txt   51.txt   52.txt   53.txt 
  54.txt   55.txt   56.txt   57.txt   58.txt   59.txt 


 整理済みテキストファイルの姿は、見本として Echo 38号のテキストファイル(echo38.txt)のみができています。 pdf ファイルと比較してご覧ください。これらの整理作業も意欲あるボランティアに期待されるところです。